面接で失敗談・挫折経験を質問されたときの答え方
2018年02月05日更新
「一番の失敗談を教えてください」
「人生で一番失敗したことは何ですか」
「挫折経験(失敗経験)はありますか」
など転職活動、就職活動の面接で失敗談や挫折経験を質問されることがあります。失敗・挫折というマイナスなことを伝えなくてはいけないので非常に答えにくい質問です。
面接で失敗談・挫折経験を質問されたときの答え方をご紹介します。エントリーシートで同じ質問があったときにも利用できます。
質問の意図
失敗・挫折に負けない強さがあるか知りたい
仕事では誰もが失敗や挫折を経験するものです。そのため、失敗や挫折を経験すること自体はマイナス評価にはなりません。
それよりも失敗や挫折を経験したときに心が折れない強さがあるかを知りたいと考えています。いわゆるメンタルタフネスやストレス耐性をチェックしています。
失敗・挫折から学び成長できる人かを知りたい
失敗・挫折経験から反省し、多くのことを学ぶものです。失敗・挫折をしたときの反省から学び、自分をより高く成長させることができているかも確認しています。謙虚な人間性があるのかもわかります。
失敗・挫折を乗り越えられるかか知りたい
失敗・挫折から乗り越えられる力があるかも確認しています。もしも会社で失敗や挫折をしたときでもうまく乗り越えられる力があれば、会社の損失は最小限に抑えることができるからです。
答え方
- 失敗(挫折)経験
- 失敗(挫折)してしまった理由
- 失敗(挫折)から立ち直るエピソード
- 失敗(挫折)から学んだこと
という基本構成に沿って回答をしていきます。
失敗・挫折経験の選び方
失敗・挫折経験の選び方ですが、ただ失敗・挫折をしてしまったという経験ではいけません。
「失敗から立ち直った」「挫折経験から○○を学んだ」という体験を選んでください。そうしないとただの失敗・挫折経験を伝えただけで、マイナス評価となってしまうからです。
また、転職者の場合は仕事に関する失敗・挫折経験を選んでください。仕事での失敗を今はどう活かしているかをアピールできるからです。
就活生の場合もインターンやアルバイト経験を選ぶのがおすすめです。
失敗・挫折した理由を伝える
失敗・挫折した理由を伝えることで、自分が失敗・挫折した理由を分析できていること(分析力)をアピールできます。
失敗・挫折から立ち直ったエピソードを伝える
「○○が失敗体験です」と伝えるだけでなく、失敗・挫折から立ち直ったエピソードを具体的に伝えましょう。失敗・挫折に負けない強さがあることがアピールできます。
失敗・挫折から学んだことを伝える
失敗・挫折経験から学んだことを伝えましょう。こうすれば失敗・挫折から学び、成長できる人だとアピールができます。
失敗・挫折経験をプラスの印象に変えることができます。また、失敗・挫折から学んだことは会社に活かせることを選ぶのがおすすめです。
1分程度で答える
エピソードを伝えるので長くなりやすいですが、1分程度(300文字程度)で簡潔に答えるようにしましょう。
例文
就活向け(アルバイト)
一番の失敗体験は、アルバイト先で商品の渡し間違いをしてしまったことです。
仕事に入る前にアルバイト先の先輩と仕事のやり方について議論したことを考えながら、商品を渡していたのが失敗してしまった理由です。
商品を渡し間違えてしまった人も見つからず、商品代が3万円と高額であったため、アルバイト代から商品代を補填することとなりました。
この失敗を通じて他のことを考えながら仕事をしてはいけないことを学びました。また、簡単そうに思える仕事でも基本事項を確認しながら遂行する重要さを学びました。
転職向け(仕事)
仕事で挫折したことは新卒で入社して半年まで営業受注が取れなかったことです。
営業について甘く考えていたこと、提案内容が稚拙だったこと、行動数が足りなかったことが原因です。
このままではいけないと考え、営業の行動数を記録していくことから始めました。自分の行動数が足りないことに気づき営業数を増やしました。また、提案内容がお客様に沿ったものでないことに気づき、お客様が喜ぶ提案となるような資料作成を心がけました。
その結果、初めての受注を取ることに成功しました。その後は継続的に受注が取れるようになり、トップセールスになったこともあります。
この挫折経験を通じて行動することの重要さ、お客様に寄り添う重要さを学びました。御社の営業職でもこの姿勢を大切にし、営業職として貢献できればと考えております。
反対の質問
反対の質問として成功体験もセットで質問されることが多いです。「面接で成功体験を教えてくださいと質問されたときの答え方」も参考にしてください。
似ている質問
似ている質問として「面接で苦労したこと・辛かったこと・悲しかったことを質問されたときの答え方」も参考にしてください。
まとめ
失敗談・挫折経験について質問されたときは、失敗・挫折を乗り越えた体験を選びましょう。また、失敗・挫折した理由、エピソード、学んだことを具体的に伝えましょう。失敗・挫折を乗り越えられる強さをアピールすることが重要です。
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著者
とば ひさし
武豊町議会議員、日本維新の会
インフォナレッジ株式会社社長
詳細プロフィール
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