面接で「仕事とは」「働くとは」と質問されたときの答え方
2018年02月05日更新
転職活動、就職活動の面接で「あなたにとって仕事とは何ですか?」「なぜ働くのか」「会社とは?」とNHKのプロフェッショナルのような質問をされることがあります。哲学のような難しい質問です。
面接で仕事観に関する質問をされたときの上手な答え方をご紹介します。エントリーシートで同じ質問があったときにも利用できます。
質問の意図
「あなたにとって仕事とは何ですか?」
「あなたの仕事観を教えてください」
「働くとはどういうことですか?」
「なぜ人は働くのですか?」
「あなたにとって会社とは何ですか?」
など仕事観に関する質問は多いです。なぜこんな難しい質問をするのでしょうか?
正解を求めているわけではない
面接官も質問しながら正解はわかっていません。というか本当の正解なんてあってないような質問です。
筆者も会社を何年も経営していますが、正解にたどり着けていません。そのため、正解を答えようとすると回答に詰まってしまいます。
思考力を確かめたい
面接では応募者が自分の頭で考えることができるかをチェックしています。哲学的な質問や回答を準備していないであろう質問をすることで、応募者に思考力があるかを確かめやすいからです。
会社との相性を確かめたい
仕事観を質問すれば、仕事に対してどんな価値観を持っているかがわかります。応募者が会社の考え方と合うかどうかを確かめており、ミスマッチ採用を防ぐ目的があります。
やる気を確かめたい
仕事や会社に対してどう考えているかを知ることで、応募者のやる気の高さを確かめることができます。「仕事とはお金を稼ぐことです」と答えるようでは、本質的には仕事に対してやる気がないことがわかりますよね。
答え方
- あなたが思う仕事観
- そう考える理由
- 会社への貢献
という基本構成に沿って回答をしていきます。
仕事観の選び方
「仕事とは世の中に役立つサービスを提供することです」
「働くとは社会に貢献することです」
「会社とは全従業員の幸せを追求するところです」
など仕事に対して前向きに考えていることがわかる価値観を選びましょう。価値観自体は、普遍的な考え方でも構いませんし、個人的な意見が含まれる考え方でも構いません。
そう考える理由を説明しよう
「仕事とは○○です」と答えるだけでは回答として弱いです。なぜそう考えるのかを具体的に説明してください。理由を説明することで思考力があることをアピールできます。
また、そう考えるようになった具体的なエピソードがある場合は、エピソードまで説明することで面接官が納得しやすい回答をすることができます。
会社へ貢献できることをアピールしよう
自分が考える仕事観を持ちながら働くことで、会社にどんな貢献ができるかもアピールしましょう。会社に貢献できる人だと思わせやすくなります。
*「会社とは?」の場合には不要です
1分以内でまとめよう
30秒~1分以内(150~300文字以内)で簡潔にまとめましょう。長く回答すると論理破綻をする可能性が高くなります。
例文
仕事とは
仕事とは「世の中に役立つサービスを提供する対価としてお金を頂けること」だと考えています。
仕事をお金もうけだけの手段と考えると、仕事は生活をするための手段だけになってしまいます。しかし、世の中に役立つことでお金を頂けるのであれば、お金を稼ぐ以外にも仕事をする意味や大義が生まれます。
世の中に役立つようなサービスを提供し、お客様から喜んでお金を出してもらえるような仕事をしていくことで御社に貢献したいと考えています。
→仕事を前向きにとらえていることがわかります。また、会社に貢献することもさりげなく伝えています。
働くとは
働くとは「自分の能力を通じて社会に貢献すること」だと考えています。
自分の能力を提供することで、人々に役立つようなサービスを提供します。また、サービスの対価として売上をあげることで税金を納めることができ、社会保障などを通じて社会貢献に貢献することができます。
自分の能力を活かして世の中に役立つような働き方をすることで、社会貢献もできるビジネスマンとなり、御社に貢献したいです。
→自分を主体にした説明ですが、世の中に役立ちたいという前向きさが伝わります。
会社とは
会社とは「世の中に役立つサービスを提供し、社員の幸せを追求するところ」だと考えています。
まず、世の中に役立つサービスを提供することが会社の必須条件です。世の中に役立つサービスがなければ利益も確保できません。
また、社員が幸せでなければお客様を満足させるようなサービスを提供することはできません。会社とは社員を幸せにすることを追求することで、世の中に役立つサービスを提供できるのだと考えています。
その結果、社員やお客様だけでなく株主や経営者もより幸せになれると考えます。
→会社の在り方という高い次元の話としています。思考力の高さをアピールできます。
NG回答例
「仕事とはお金を稼ぐことです」
「働くとは生活するための手段です」
「会社とは給料をもらうところです」
「仕事とは給与をもらうための手段です。人はお金がなければ生きていけません。貨幣経済のこの社会で生き抜くためには、自分の時間を提供する対価として給与をもらうことが必要です。仕事は現在の社会を生きるための必要手段と考えます。」
→お金や生活関連の回答をするのはやめてください。仕事をするうえでお金は大切なことですが、仕事はやりがいや幸せを感じる素敵なことです。また、このような回答をされると仕事へのやる気が感じられませんし、「仕事=お金」と考えるような人は採用したくありません。
「働いたことがないのでわかりません」
→労働経験がない就活生であっても必ず自分の考えを述べてください。こんな回答をしているようでは落とされてしまいます。働いたことがない場合でも、自分の頭でしっかりと考えた仕事観を説明しましょう。
似ている質問
似ている質問として「面接で「仕事をする上で大切なことは何ですか?」と質問されたときの答え方」も参考にしてください。
まとめ
「仕事とは」「働くとは」「会社とは」など仕事観を質問されたときは、仕事に対して前向きに考えていることが伝わるような価値観を選びましょう。また、自分がそう考える理由を具体的に説明し、思考力の高さをアピールしましょう。
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著者
とば ひさし
武豊町議会議員、日本維新の会
インフォナレッジ株式会社社長
詳細プロフィール
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