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面接で「5・10年後の自分」「今後のキャリアプラン」「将来のビジョン・目標」を質問されたときの答え方

2018年02月05日更新

転職活動、就職活動の面接で「5年後・10年後の自分」「今後のキャリアプラン」「将来のビジョン・目標」など将来の自分のことを質問されることが多いです。

将来の自分のことについて質問されたときの上手な答え方をご紹介します。エントリーシートで同じ質問があったときにも利用できます。

ステップアップしてるイメージ図

質問の意図

「5年後の自分はどうなっていますか?」
「10年後の私はどうなっていたいですか?」
「今後のキャリアプランを教えてください」
「将来のビジョンはどう考えていますか?」
「将来の展望を教えてください」
「あなたの将来像を教えてください」
「将来の目標を教えてください」
「今後の目標を教えてください」
「入社後の目標を教えてください」

など将来の自分に関する質問のバリエーションは非常に多いです。なぜ面接官は将来の自分のことを質問するのでしょうか?

キャリアプランが明確かを知りたい

将来の目標やキャリアプランが明確な人とそうでない人では、成長度や仕事へのモチベーションが違います。今後の成長や会社に貢献できる人であるかを見極めるうえで将来のことを質問しています。

ミスマッチ退職を防ぎたい

応募者の目指すキャリアプランを会社が提供できるかどうかも確認しています。目指すキャリアを会社が提供できないのであれば、せっかく採用しても辞めてしまう可能性が高くなってしまうからです。ミスマッチ退職を防ぐ目的で将来のことを質問しています。

志望度の高さを知りたい

将来の目標やキャリアプランが応募先の業務と連動していると、志望度が高いと考えることができます。会社での将来の自分がイメージできているからです。

計画力・計画性があるか知りたい

将来の自分のことを具体的に答えられるかどうかで、応募者に計画力や計画性があるかどうかを知りたいと考える面接官もいます。仕事でも将来の計画が重要だからです。

答え方

  1. 将来の目標(キャリアプラン)
  2. 目標を実現するための努力・過程
  3. 現在行っている努力

という基本構成に沿って回答をしていきます。「企業分析」もしっかりと行ってください。

将来の目標(キャリアプラン)の選び方

将来の目標やキャリアプランを選ぶときは、応募先の業務に関することを選んでください。

例えば、「結婚します」「彼女を作ります」など業務と関係のない目標やキャリアプランを選ぶと何のアピールにもなりません。志望度を疑われてしまいます。

また、「独立します」「起業します」など会社を辞めることが前提の目標もNGです。リクルートのように独立歓迎の社風でない限りは、会社で実現できる目標を選んでください。

高い目標にする

将来の目標は高く伝えるのがおすすめです。目標が低いとやる気がないという印象を与えかねません。

目標が実現できるかどうかは置いておいて、面接官が採用したくなるような高い目標を伝えましょう。最低でも部長以上は目指すレベル感の目標がよいでしょう。

目標を実現するための努力が重要

「将来のキャリアプランは○○です」と伝えるだけでは回答としては弱いです。将来の目標を実現するために、どんな努力をしていく予定なのかを具体的に伝えてください。

時系列で区分しよう

「1年後までに○○、3年後に△△、10年後には××になります」と時系列で将来のことを伝えると、将来のことを具体的に計画しているという印象を与えることができます。

1年単位で区分するとかなり長くなってしまうのである程度区分をまとめることが重要です。5年後の自分であれば1年、3年、5年で区切り、10年後の自分であれば1年、3年、5年、10年で区切ることが多いです。

時系列単位で自分の状況を伝える

先ほど紹介した時系列で、○年後に自分がどんな状況になっているかを具体的に伝えていきます。時系列で自分の成長状況を伝えることで、キャリアプランの信憑性が高くなります。

1年後→新入社員で売上トップ
3年後→○○部署でリーダーになる
5年後→トップセールスになる

何年先まで伝えるべきか

5年、10年と指定されている場合は、指定された将来のことまで伝えればOKです。

しかし、将来のキャリアプランや将来の目標を質問されたときは何年先まで伝えればよいのか悩みます。

さすがに定年までのプランを伝えると長すぎますし、そこまで長期的な回答を面接官は求めていません。そのため、将来の期間を指定されていない場合は、10年先までのことを伝えておけば問題ありません。

1分程度で伝える

将来の目標をあれこれ伝えると長くなりやすいです。1分程度(300文字程度)で答えられるように回答をまとめましょう。

例文

主な質問別の回答をご紹介します。質問に応じて文章は変わりますが、基本的な回答方法は同じです。

5年後の自分(就活向け)

5年後の自分はトップセールスマンとなっています。
入社後1年は営業の基本をマスターします。また、営業成績の良い先輩に同行することで営業手法を学びます。
3年目には自分なりの営業術を構築し、部署で3位の営業成績になっています。
5年目からは新規開拓だけでなく、既存のお客様の信頼を勝ち取り、トップセールスを維持します。
現在も営業会社のインターンをすることで、営業スキルを磨くことで将来の目標を叶える努力をしています。

→5年後のキャリアプランをいきなり伝えるのではなく、1年目、3年目、5年目と時系列で将来のことを説明しています。時系列で成長過程を示すことで計画性の高さをアピールできます。

10年後の自分(転職向け)

10年後の自分は専門家としてのWebマーケターとなっています。
入社後は現在のSEOスキルを活かしながら、多くの会社でのWebマーケティング改善提案を行っています。その過程でSEO以外の幅広いWebマーケティングのスキルを身につけていきます。
5年後には社内で一番Webマーケティングに詳しい人間となっており、さらに専門的な知識を身につけていきます。
10年後には世間でもWebマーケティングの専門家として認知されるようになっています。様々なWebメディアで連載を持つことにより、会社のブランド力向上に寄与します。自分が社外で発信することで、会社への問い合わせも多くなり、売上向上にも貢献します。
現在も専門家としてのWebマーケターを目指すために、Webマーケティングの自主的な勉強を続けており、新しいサービスも積極的に利用することを心がけています。

→10年後のキャリアプランをいきなり伝えるのではなく、入社後、5年目、10年目と時系列で将来のことを説明しています。時系列で成長過程を示すことで具体的な計画をアピールできます。

将来のキャリアプラン(就活向け)

将来のキャリアプランは、最年少役員になることです。
入社前からインターンとして働くことで在学中に仕事の基本をマスターします。
1年目はインターンで学んだ知識を活かして、トップセールスになります。
3年後には最年少マネージャーとなり、トップセールスを維持しながらマネジメント力を身につけます。
5年後には会社から認められ、最年少役員となっています。精力的に働くことで会社の柱となる新規事業に取り組んでいきます。
現在もベンチャー企業でインターンとして働くことで、将来の夢を叶えるための勉強をしています。

→少々生意気な印象となりますが、高い目標を伝えることでやる気の高さが伝わってきます。ベンチャー企業では即採用されるタイプとなります。

将来の目標(転職向け)

将来の目標は、マーケティング部長として活躍することです。
入社後は個人的なスキルを磨くために、多くの企業にマーケティング提案をしていきます。3年後には努力が認められ、リーダーとしてマネジメント力を身につけていきます。部下の指導もしっかりと行うことで、部署全体の売上が伸びるようなリーダーになります。
5年後にはマネージャーとなり、さらに多くの部下のマネジメントを行います。部下から信頼されるようなマネージャーを目指します。
10年目までには会社からマネジメント力を評価され、マーケティング部の部長に任命されます。
現在も将来の目標を実現するためにも、日々の業務に取り組み、部長になったことを意識しながら働くことを心がけています。

→転職者として堅実に部長になるまでのキャリアプランを示しています。堅実さが好印象となります。

NG回答例

「5年後の自分は想像できません」
「将来のキャリアプランは特にありません」
「将来の目標について考える必要性はありません」

→将来の自分を想像できない系の回答はNGです。キャリアプランがないという理由で面接で落とされてしまいます。明確なキャリアプランがなくても、何かしらキャリアプランを答えることが必要です。

似ている質問

似ている質問として「面接で「将来の夢は何ですか?」と質問されたときの答え方」「面接で「入社後にやりたいこと」「どんな仕事がしたいか」と質問されたときの答え方」も参考にしてください。

まとめ

「5年後の自分」「10年後の自分」「今後のキャリアプラン」「将来の目標」など将来の自分に対する質問はたくさんありますが、答え方は基本的に同じです。高い目標を伝え、目標を実現するために具体的にどんな努力をするのかを伝えてください。

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著者

とば ひさし
武豊町議会議員、日本維新の会
インフォナレッジ株式会社社長
詳細プロフィール

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