ボーナスをもらってから会社を辞めても問題ない?ボーナスで損をしない退職時期
2016年12月16日更新
「ボーナスをもらってから退職したい」
「ボーナスをもらったらすぐ退職したい」
「ボーナスで損をしない退職時期はいつ?」
「ボーナス転職でも減額されないタイミングはいつ?」
退職するならボーナスをきちんともらってから辞めたいですよね。でも、ボーナスや賞与をもらってから退職しても問題はないのでしょうか?また、ボーナスで損をしない退職時期やタイミングはいつなのでしょうか?
ボーナスをもらってすぐ退職しても問題なし
ボーナスをもらってすぐ退職したとしても労働基準法的にも、何の問題もありません。退職日の2週間前までに退職することを伝えていれば、ボーナス支給日を退職日にしてもよいのです。実際、ボーナスを貰ってから退職する人は多いです。筆者もその一人です。
ボーナスで損をしない退職タイミングはいつ?
ボーナスをもらってから退職することは悪いことではありません。しかし、退職のタイミングを間違えるとボーナスが減額されたり、支給されないケースがあります。
ボーナスをもらってから退職するのが安全
多くの会社では、ボーナスを貰ってから退職意思を伝えるのがベストタイミングです。
1. 大企業なら基準日以降でもOK
大企業や賞与制度が整っている(ボーナスの査定期間、賞与額の計算方法、基準日などが明示されている)会社であれば、基準日以降に退職日を設定すれば問題ないケースが多いです。ボーナスは欲しいけど早く辞めたいという方は、基準日を満たすように退職日を設定しましょう。
7月と12月にボーナスがあり、6月と11月が基準日の場合は以下のようなスケジュールとなります。
夏のボーナス | 冬のボーナス | |
---|---|---|
4月 | 評価計算 | 査定期間 |
5月 | 評価計算 | 査定期間 |
6月 | 評価計算・基準日 | 査定期間 |
7月 | ボーナス支給日 | 査定期間 |
8月 | 査定期間 | |
9月 | 査定期間 | |
10月 | 査定期間 | 評価計算 |
11月 | 査定期間 | 評価計算・基準日 |
12月 | 査定期間 | ボーナス支給日 |
1月 | 査定期間 | |
2月 | 査定期間 | |
3月 | 査定期間 |
また、有給消化中であってもボーナスはもらえます。有給消化がしやすい大企業であれば、有給消化期間を含めて退職日を調整しましょう。
筆者の場合は、大手商社系グループ企業に在籍をしていましたが、基準日を満たすように退職日を設定しましたが、賞与支給に関しては何のトラブルもなく、賞与を満額支給してもらいました。
ただし、大会社であっても「ベネッセコーポレーション事件」のように賞与支給日前に退職意思を伝えたため、賞与が減額されてしまう可能性はあります。確実にボーナスをもらうなら、ボーナス支給日後に退職することを伝えるのが安全です。
2. 中小零細企業はボーナスをもらってから
賞与制度が整っていない中小零細企業はボーナスをもらってから退職意思を伝えましょう。特に賞与額の計算方法が明示されていない企業の場合は注意が必要です。
先ほどの大企業と同じスケジュール表で考えてみましょう(7月と12月にボーナスがあり、6月と11月が基準日)。
夏のボーナス | 冬のボーナス | |
---|---|---|
4月 | 評価計算 | 査定期間 |
5月 | 評価計算 | 査定期間 |
6月 | 評価計算・基準日 | 査定期間 |
7月 | ボーナス支給日 | 査定期間 |
8月 | 査定期間 | |
9月 | 査定期間 | |
10月 | 査定期間 | 評価計算 |
11月 | 査定期間 | 評価計算・基準日 |
12月 | 査定期間 | ボーナス支給日 |
1月 | 査定期間 | |
2月 | 査定期間 | |
3月 | 査定期間 |
本来であれば、ボーナスの評価は「査定期間」が対象となるため、査定期間が過ぎてしまえばボーナス支給には影響がありません。
しかし、ボーナス額の評価計算は査定期間から支給日の間に行われます。7月のボーナスであれば、査定期間が10月~3月となり、ボーナス額の計算は4月以降におこわなれます。
そのため、ボーナス支給前に退職すると、ボーナス査定評価が下がり、ボーナスが減額されやすいのです。特にワンマン企業やオーナー経営者の力が強いと鶴の一声でボーナスが下がってしまいます。また、大企業であっても賞与制度が不明瞭な場合は、ボーナスを貰ってから退職意思を伝えましょう。
2-1. ボーナスもらってすぐ退職するのは避ける
ただし、ボーナスをもらってすぐ退職意思を伝えるのは避けたほうが良いでしょう。
会社としてはボーナスを支給するのだから、今後もがんばってもらいたいと思っています。賞与制度にあまり詳しくない会社の場合、「退職するならボーナスを返還しろ」と言われることもあります。
普通に退職するよりも、退職トラブルになりやすいですし、その後の人間関係にも悪影響が生じます。法的にはいつ退職しても問題はありませんが、退職意思を伝えるタイミングを考える必要があります。
2-2. ボーナス支給日から2週間~1ヶ月後に退職意思を伝えよう
ボーナス支給日から2週間~1ヶ月後に退職意思を伝えるのがおすすめです。波風を立たせたくないなら1ヶ月後くらいを目安にしましょう。ボーナスの余韻がなくなってきたタイミングがベターです。
退職と同時に転職をするなら?
「ボーナスで損をしない転職時期」を参考にしながら、転職活動のタイミングを調整しましょう。
賞与をもらってから退職することは悪いことではありませんが、辞めるタイミングは考える必要があります。賞与制度が整っている大企業は、基準日以降に退職日を設定します。
賞与制度が整っていない中小零細企業の場合は、ボーナスをもらってから1~2週間後に退職意思を伝えましょう。今回紹介したポイントをおさえて、ボーナスで損をしない時期を見計らって退職しましょう。
また、ボーナスで損をせずに転職するにはタイミングが重要です。転職エージェントに相談し、タイミングよく転職できるように準備しておくのがおすすめです。
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著者
とば ひさし
日本維新の会、武豊町政対策委員
インフォナレッジ株式会社の社長
詳細プロフィール
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