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転職活動の履歴書・職務経歴書への自己PRの書き方と例文

2018年07月26日更新

転職活動の履歴書・職務経歴書への自己PRの書き方と例文をご紹介します。

自己PRとは

自己PRとは文字どおり、自分で自分をPRすることです。自分の強みを伝えることで企業に役立つ人材であることをアピールし、採用してもらうために行います。

転職活動では「強み」「アピールポイント」「セールスポイント」「活かせる能力」も自己PRと同じ意味となります。

自己PRの基本構成

自己PRの基本構成を意識すると自己PRを作りやすくなります。ちなみに面接で自己PRを作るときも基本構成は同じです。

  1. 自分の強み
  2. 自分の強みを証明するエピソード
  3. 会社への貢献

1. 自分の強み

自己PRでは結論ファーストで自分の強みを最初に1つ伝えます。最初に自分の強みを伝えることでどんな強みがあるのかを採用担当者に伝えやすくなります。自分の強みの選び方は2つあります。

1-1. 長所

協調性、コミュニケーション能力、行動力などの長所を自分の強みとして伝えます。一般的な強みの伝え方となります。「就活や転職で役立つ自分の長所例の一覧」も参考にしてください。

1-2. 実績・経験

これまでのキャリアを活かせる転職の場合、実績・経験を自分の強みにすることができます。

「トップセールスになった営業力」
「大ヒット商品を開発したアイデア力」
「○○に長年携わったキャリア」
「○○の技術を習得している」
「○○の資格を取得しています」

などの実績・経験を自分の強みとして伝えます。これまでどんな仕事をしてきたのか伝えやすく、具体的な実績や経験があるので即戦力な人材という印象を与えることができます。

長所のように自分の強みを結論ファーストでまとめるのには少し苦労しますが、転職者の場合は実績・経験を具体的にアピールしたほうが好印象となりやすいです。

採用担当者としても、どんな仕事をしてきて、どんな実績があるのかを知りたいのが本音です。具体的な実績・経験をアピールされたほうが応募者の強みもわかります。

これまでのキャリアの実績・経験を応募先の企業でも活かせるのであれば、長所よりも実績・経験を自分の強みにすることを検討しましょう。

*「結論から書き始めよう!自己PRの上手な書き出し方」も参考にしてください。

2. 自分の強みを証明するエピソード

「○○の強みがあります」
「○○の実績があります」

と自分の強みをアピールするだけではいけません。自分の強みを証明するエピソードをセットで具体的に説明してください。また、エピソードは基本的に1つを中心に伝えればOKです。

インパクトの強いエピソードでなくもOK

インパクトの強いエピソードでなくても構いません。自分の強みを活かしてどんな改善行動をし、どんな結果が生まれたのかを具体的に書きます。そのため、最初は悪い状況で強みを活かすことで良い状況となったエピソードにしてください。

仕事に関連するエピソードを選ぶ

また、仕事に関連するエピソードを必ず選んでください。仕事以外のエピソードを選んでしまうと、仕事で何も学んでいないのかなと思われてしまいます。転職活動では基本的に仕事に関連するエピソードを選びましょう。

エピソードの基本構成

エピソードも基本構成を意識するとエピソードを作りやすくなります。

  1. 問題・課題
  2. 強みを活かした問題解決
  3. 良い結果・実績

最初に問題・課題を伝える

エピソードの冒頭ではどんな問題や課題があるのかを伝えましょう。問題のある状態から自分の強みを活かすことで問題解決ができたというエピソードであれば、あなたの強みを証明しやすくなるからです。

また、問題がある状態から良い結果・実績を出したという流れにすることで、あなたが成長していることがわかり評価が高くなりやすいです。

一方、最初からうまくいっているエピソードであれば、あなたの強みを活かせたことを証明しづらいですし、成長性がないと思われやすいです。

強みを活かした問題解決を伝える

「営業成績を上げるために行動数を見える化して営業回数を増やした」
「トップセールスの先輩からのアドバイスを受けて営業手法を改善した」

などのように自分の強みを活かし、具体的にどんな問題解決を行ったのかを伝えましょう。具体的に説明するほど、エピソードの信憑性が高くなります。

良い結果・実績が重要

強みを活かして問題解決に取り組んだことで、良い結果・実績を出すことが必要です。どれだけすごい強みがあり、問題解決に取り組んだとしても、良い結果・実績が出ないのであれば強みが本当だとは信じてもらえません。

また、以下のように具体的な数字を用いることで採用したいと思わせましょう。

「営業が100人いる中でトップセールスになった」
「新規事業を成功させ売上げ1億円を達成した」
「残業代削減に取り組み月間300万円の残業代削減に成功した」

3. 会社への貢献

「○○の強みを活かして貴社に貢献します」
「○○の実績を活かして貴社に貢献します」

と自己PRの最後に会社に貢献できることを伝えてください。どれだけすごい強みがあっても、会社に活かすことができなければ採用はされません。

自分の強みを活かすことで会社にどう貢献できるかを伝えましょう。「会社に貢献できることで締めよう!自己PRの上手な終わり方」も参考にしてください。

履歴書への自己PRの書き方

基本構成を守りながら履歴書に自己PRを書いていきます。

まず、一般的な転職活動用の履歴書は志望動機と自己PRの欄がまとめられていることがほとんどです。そのため、志望動機と自己PRを両方書くと中途半端な文字数となってしまいます。

そこで、履歴書には志望動機だけ書き、職務経歴書に自己PRを書くという方法がおすすめです。履歴書に自己PRを書くスペースがなければ、職務経歴書に自己PRを書きましょう。

また、履歴書に独立した自己PR欄がある場合は、200~300文字程度でまとめるのがおすすめです。

長ければ自己PRは有利になるわけではないので、わかりやすさを重視してください。「履歴書、エントリーシート、職務経歴書、面接の自己PRの適切な文字数・長さ」も参考にしてください。

職務経歴書への自己PRの書き方

まずは、職務経歴書に自己PRを書くべきかを検討しましょう。例えば、

「履歴書に自己PR欄がない」
「履歴書の自己PR欄が小さい」
「職務経歴書のスペースが余っている」
「未経験転職・キャリアが浅い」

の場合は、職務経歴書にも自己PRを書くべきでしょう。一方、

「履歴書の自己PR欄が大きい」
「キャリアが充実している」

であれば、職務経歴書に自己PRを書く必要性は低くなります。自己PRを書いたほうがよいのであれば、基本構成に沿って自己PRをまとめていきます。

履歴書に自己PRを書いていないのであれば、300文字程度の自己PRを書きます。履歴書に300文字程度の自己PRを書いているのでれば、履歴書の自己PRをベースとして450文字程度の自己PRを書きます。

職務経歴書のスペースが余っているときは、長めの自己PRや複数の自己PRを書いても構いません。

職務経歴書に自己PRは必要?職務経歴書に自己PRを書くべきケース、書かないケース」「履歴書と職務経歴書の自己PRや志望動機は同じ内容でもいい?違う内容にするべき理由」も参考にしてください。

例文

300文字程度(長所)

私の強みは「チャレンジ精神」です。
現職ではITベンチャー企業でWebメディア運用として働いています。入社半年で以前より興味を持っていたリフォームメディア事業の責任者に立候補をしました。ゼロからのメディア立ち上げとなり、サイト作りや集客など様々な困難に遭遇しました。しかし、私は課題を分析し、1つずつ問題を解決していきました。サイト設計、SEO対策、データ分析など幅広い業務を少しずつ理解し、現場目線で改善を続けていきました。
その結果、月間100万PVを突破するメディアに育てることに成功しました。私の強みである「チャレンジ精神」を活かし、貴社のWebメディア運営に貢献できればと考えています。

→一般的な自己PR欄の大きさであれば300文字程度を目安としてください。長所を強みにしており、実績からも即戦力として働けそうなことがわかります。

300文字程度(実績・経験)

私の強みは「10年以上のWebマーケティング技術と知識」です。
現職では、Webメディアのマーケティング担当者をしており、Webマーケティング施策全体を統括しています。最初の頃はメディアのPV数も低く、SEO対策にも取り組めていませんでした。まずはメディアの目的を定め、関連するキーワード分析を徹底的に行いました。次に、キーワードの検索意図を読み解き、ユーザーのためになるコンテンツ制作に取り組みました。また、コンテンツはアップしたらおしまいではなくデータ分析をすることで、随時アップデートを行いました。
その結果、担当していたWebメディアのPV数を100万PVから1,000万PVに伸ばすことが成功しました。私の強みを活かして、貴社に貢献したいと考えています。

→一般的な自己PR欄の大きさであれば300文字程度を目安とします。実績・経験を強みとしています。10年以上の実績と経験から即戦力として採用したくなるいいアピールです。

450文字程度(長所)

私の強みは「Webマーケティング能力」です。
現職では、Webメディアのマーケティング担当者をしており、Webマーケティング施策全体を統括しています。最初の頃はメディアのPV数も低く、SEO対策にも取り組めていませんでした。そこで「SEO対策」「コンテンツ制作」「コンテンツ改善」を中心に改善を行いました。「SEO対策」では、メディアの目的を定め、関連するキーワード分析を徹底的に行いました。次に、キーワードの検索意図を読み解き、重複しないカテゴリ設計を行いました。「コンテンツ制作」では、ユーザーのためになるコンテンツ制作に取り組みました。情報の網羅性・信憑性を担保するために、1コンテンツあたりの情報量を増やしました。「コンテンツ改善」では、アナリティクスの検索流入数を分析し、想定よりも順位が低いコンテンツに対して、随時アップデートを行っていきました。
その結果、担当していたWebメディアのPV数を約20倍に伸ばすことが成功しました。Webマーケティング能力を活かして、貴社に貢献したいと考えています。

→履歴書に自己PRを300文字程度で書いている場合は、職務経歴書では自己PRを450文字程度で書きましょう。履歴書と同じ自己PRを書くのでは、職務経歴書に自己PRを書く意味がないからです。

その他

それ以外の長所の例文は以下のページを参考にしてください。

その他のポイント

「貴社」と「御社」を間違えない

履歴書・職務経歴書は書き言葉なので「貴社」と書き、面接は話し言葉なので「御社」と話しましょう。「履歴書と面接で変わる?会社の呼び方は「貴社」「御社」のどちらが正しいのか」も参考にしてください。

箇条書きを利用してもいい?

自分の強みをたくさん伝えるために、履歴書や職務経歴書の自己PRを全て箇条書きにしたいという人がたまにいます。しかし、全部箇条書きにすると何が強みなのかわかりにくくなってしまいます。

基本的には箇条書きを使うのは避けたほうがよいでしょう。「履歴書・エントリーシート・職務経歴書で効果的に箇条書きをするときのポイント」も参考にしてください。

自己紹介との違いは?

自己PRは自分の強みを伝え、自己紹介は自分のことを紹介します。「「自己紹介」と「自己PR」の違い」も参考にしてください。

志望動機との違いは?

志望動機は志望理由や入社後に実現したいことを中心に伝えます。自己PRは自分の強みを中心に伝えます。「志望動機と自己PRの違いと書き分け方法」も参考にしてください。

転職回数が多いけど?

転職回数が多いことを強みに変えてしまうことがポイントです。「転職回数が多い場合の自己PRの書き方・伝え方」も参考にしてください。

第二新卒はどう書くべき?

第二新卒による転職を不安に思わせないようにすることがポイントです。「第二新卒の自己PRの書き方・答え方【例文あり】」も参考にしてください。

自己PRが書けないんだけど?

自己PRのネタがない、自己PRが書けない場合にも対処法はあります。「自己PRのネタがない…自己PRを書けない人でも書けるようになるコツ」も参考にしてください。

面接だと自己PRの答え方は変わる?

自己PRの基本構成は同じですが、一部作り方は変わります。「転職活動の面接での自己PRの答え方と例文」も参考にしてください。

まとめ

自己PRの基本構成に沿って履歴書、職務経歴書の自己PRを作りましょう。

また、転職の場合は自分の強みが「長所」「実績・経験」のどちらかを選ぶことができます。自分のキャリアに合わせて自分の強みをしっかりとアピールできる自己PRを作りましょう。

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著者

とば ひさし
武豊町議会議員、日本維新の会
インフォナレッジ株式会社社長
詳細プロフィール

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