転職活動の履歴書・職務経歴書を入れる封筒の書き方と郵送方法
2018年03月06日更新
転職活動で履歴書、職務経歴書などの応募書類を入れる封筒の書き方と郵送方法をご紹介します。封筒の選び方から郵送マナーまで解説します。
履歴書用封筒の選び方
履歴書を郵送する封筒は「色」「サイズ」に注意して選ぶことが必要です。
封筒の色選び
履歴書を郵送するときは、正式な手紙やあらたまった相手に送る白封筒を選んでください。茶封筒は利用しないでください。「茶封筒?白封筒?履歴書を郵送する封筒の色選び」も参考にしてください。
封筒のサイズ選び
封筒のサイズは履歴書の大きさで変わります。
履歴書がA4サイズ
見開きタイプのA4サイズの履歴書(見開きではA3サイズ)は、二つ折りにした状態で横210mm、縦297mmの大きさとなります。
履歴書を二つ折りの状態から折らずに郵送できる封筒の大きさを選びます。基本的には「角形2号(横240mm×縦332mm)」の封筒を選んでください。
履歴書がB5サイズ
見開きタイプのB5サイズの履歴書(見開きではB4サイズ)は、二つ折りにした状態で横182mm、縦257mmの大きさです。
履歴書をこれ以上折らずに郵送できる封筒の大きさを選びます。履歴書以外の書類もB5サイズで統一しているなら「角形4号(横197mm×縦267mm)」の封筒を選んでください。
履歴書だけB5サイズで他の応募書類がA4サイズの場合は、「角形2号(横240mm×縦332mm)」の封筒を選んでください。
「履歴書がA4かB5で変わる?履歴書を郵送する適切な封筒のサイズ」も参考にしてください。
履歴書専用の封筒もある
「履歴書在中」と書くのが面倒であれば、すでに「履歴書在中」と印字してある履歴書専用封筒もおすすめです。「履歴書専用の封筒の販売先はどこ?封筒を購入できるお店」も参考にしてください。
もちろん、「履歴書在中」と書いていない一般的な白封筒を利用しても何の問題ありません。
履歴書用封筒を書く前の注意点
封筒を書く前に注意しておきたい点をご紹介します。
手書きが基本
封筒は手書きで書くのがおすすめです。封筒に宛名を印刷する、宛名シールを貼るのはやめましょう。「履歴書を郵送する封筒の宛名は印刷してもいい?手書きがおすすめ?」も参考にしてください。
太めのボールペンで書く
封筒が大きいので、通常のボールペンだと字が細く感じます。0.7mm以上のボールペンを利用するのがおすすめです。
また、水性ペンはにじんでしまうリスクがあるので油性ペンを利用してください。「履歴書を郵送する封筒を書くペンの種類はボールペン、サインペン、マジックのどれがおすすめ?」も参考にしてください。
横書きではなく縦書き
目上の人や改まった内容を書くときは縦書きがマナーです。履歴書を送る封筒は縦書きと覚えておいてください。「履歴書の封筒は横書きで書いてもいい?横書きをするときの書き方」も参考にしてください。
履歴書用封筒の表面の書き方
注意点を理解したら封筒の表面から書いていきましょう。
郵便番号
郵便番号は右上に書きます。郵便番号枠がない場合は、郵便マーク、郵便枠、ハイフンは書かなくても問題ありません。
また、横書きなのでアラビア数字(1、2、3)で書いてください。「郵便番号枠がない場合は?履歴書を郵送する封筒の郵便番号の正しい書き方」も参考にしてください。
住所
住所は封筒の右側に書きます。縦書きなので、丁目・番地・号は漢数字(一、ニ、三)で書いてください。また、住所を一行で書ききれない場合は、二行で書いても大丈夫です。
建物名などキリの良いところで改行してください。「縦書きだから丁目・番地・号も漢数字で書く?履歴書用封筒の住所の正しい書き方」も参考にしてください。
宛名
宛名は封筒の中央に書きます。部署や係宛なら「御中」、担当者宛なら「様」を使い分けてください。
「○○株式会社 人事部 御中」
「○○株式会社 人事部 田中様」
また、「会社名+部署名+役職名+担当者名」と分かる範囲で宛名を書きます。具体的に書くことで、履歴書が届く確率が高まります。「御中と様は使い分けよう!履歴書を郵送する封筒の宛名の書き方」も参考にしてください。
それ以外にも宛名を書くときに注意したいことがあります。
会社名の注意点
株式会社が会社名の前後のどちらにあるかは会社によって違います。会社概要で前株なのか後株なのかを確認しましょう。
また(株)と株式会社を省略しないでください。会社名を略名で書くのもNGです。「株式会社を書く位置は会社名の前?後?履歴書を郵送する封筒への会社名の書き方」も参考にしてください。
役職名の注意点
採用担当者の役職名までわかっている場合、役職名まで書きましょう。また、役職名は正式名称で書いてください。「履歴書を郵送する封筒に採用担当者の役職まで書くべきか」も参考にしてください。
複数名担当者がいる場合
複数名担当者がいる場合は、連名で書きましょう。また、3名以上の場合は「採用ご担当者様」とまとめるのも手です。「連名にするべき?採用担当者が複数名の場合の履歴書を郵送する封筒の宛名の書き方」も参考にしてください。
採用担当者名しかわからない場合
採用担当者名しかわからない場合は、名前の前に「採用ご担当者」をつけましょう。こうすれば人事部に届ければいいことがわかります。「採用担当者名しかわからないときは、封筒の宛先に「採用ご担当者○○様」と書くべきか」も参考にしてください。
部署・担当者名もわからない場合
部署・担当者名もわからないケースは「採用ご担当者様」と書くしかありません。
履歴書在中
封筒の左下に「履歴書在中」もしくは「応募書類在中」と赤字で書きます。最初から「履歴書在中」と印刷されている履歴書専用の封筒を利用しても構いません。
一般的な封筒の場合は、手書きがスタンプで「履歴書在中」マークを作ります。「手書きやスタンプでもいい?封筒への履歴書在中の書き方」も参考にしてください。
履歴書用封筒の裏面の書き方
封筒の表面を書いたら、裏面も丁寧に書いていきましょう。
差出人
差出人情報として封筒裏面の左下に郵便番号、住所、名前を書きます。
提出日
封筒裏面の左上に提出日を書くのがマナーです。「履歴書を郵送する封筒の裏面に提出日の日付を書くべきか」も参考にしてください。
〆マーク
封をのりで閉じたら、封の綴じ目の真ん中に「〆マーク」を書きます。×(バツ)マークではないので間違えないようにしましょう。「×じゃなくて〆!履歴書を郵送する封筒の封の締め方」も参考にしてください。
履歴書の封筒への入れ方
封筒を書き終えたら履歴書を封筒に入れます。
職務経歴書はセット
履歴書を郵送するときは職務経歴書も一緒に送るのが基本です。「履歴書と職務経歴書はセット?履歴書と一緒に送るもの」も参考にしてください。
送付状も同封しよう
履歴書を郵送するときは「送付状」も同封するのがビジネスマナーです。「転職向け!履歴書・職務経歴書の送付状の書き方【無料テンプレート付き】」も参考にしてください。
履歴書の折り方に注意
市販の履歴書は左右がつながっている見開きタイプとなっています。見開きタイプの場合は、以下のように販売されているときの二つ折りが正しい折り方となります。
一方、自作の履歴書でA4やB5用紙を2枚印刷した場合は、折らずにそのまま封筒に入れます。職務経歴書や送付状も折らずに封筒に入れましょう。「二つ折り?三つ折り?四つ折り?履歴書の正しい折り方」も参考にしてください。
書類はクリアファイルに入れる
履歴書などの応募書類は無色透明のクリアファイルに入れるのがマナーです。書類の折れや水濡れを防ぎます。「何色がおすすめ?履歴書を郵送・持参するときはクリアファイルに入れるべき理由」も参考にしてください。
応募書類を入れる順番
送付状の「記」に書いた順番で応募書類を封筒に入れるのが基本です。採用担当者が同封書類を確認しやすくするためです。
・履歴書 1枚
・職務経歴書 2枚
と書いているのであれば「送付状→履歴書→職務経歴書」の順番となります。
応募書類の向きをそろえる
応募書類は全て表面に統一し、左右上下もそろえてください。細かいですが、クリアファイルも表面が来るようにします。最後に封筒の表面に応募書類の表面がくるようにします。「履歴書を入れる順番と向きが重要!履歴書の封筒への入れ方」も参考にしてください。
履歴書用封筒の郵送方法
正しい郵送方法とマナーを守ることも重要です。
封はのり付けする
封筒はセロテープではなく必ずのり付けをしてください。また、上記で説明したように封をしたら〆マークを書いてください。「履歴書を郵送する封筒はのり付け?セロテープで封をしてはダメ?」も参考にしてください。
普通郵便が基本
履歴書は普通郵便で送るのが基本です。書留や速達を利用しなくても構いません。
まず、速達をすると書類選考で有利になるわけではありません。「提出日ギリギリ」「早めに郵送して欲しいと依頼されたとき」以外は普通郵便で送りましょう。
また、書留は受け取り作業が発生するので嫌がる人事担当者も多いので避けましょう。封筒が届いたか確認したいなら特定記録を利用しましょう。
メール便やレターパックもNGです。以下のページも参考にしてください。
- 普通郵便?書留?速達?履歴書の適切な郵送方法
- 履歴書を速達で郵送すると有利?失礼?履歴書を速達するときの注意点
- 履歴書はレターパックで送ってもよいか
- 履歴書は信書?履歴書をメール便で送ってはいけない理由
切手代は120円か140円
封筒は「角形2号(横240mm×縦332mm)」を利用します。定形外郵便物となるので封筒全体の重さで切手代は変わります。
50g以内 →120円
100g以内→140円
150g以内→205円
250g以内→250円
500g以内→380円
1kg以内 →570円
実際に郵送する場合は、50g以内か100g以内になることがほとんどです。そのため切手代は120円か140円のどちらかと考えておきましょう。「履歴書を郵送するときの切手代はいくら?正しい切手の選び方と貼り方」も参考にしてください。
郵便局の窓口で出そう
初めて履歴書を郵送するときは郵便局の窓口で出すのが安全です。封筒全体の重さで切手代が微妙に変わることがあるからです。
140円の切手を貼っており、提出期限までに余裕があるならポストでも構いません。「履歴書を郵送するときは郵便局で出すのがマナー?ポストでもよいのか?」も参考にしてください。
その他のポイント
返信用封筒を入れるべきか
応募先の企業から指示がないのであれば返信用封筒を入れる必要はありません。「履歴書を郵送するときに返信用封筒も同封するべきか?返信用封筒の正しい書き方」も参考にしてください。
郵送前後に電話連絡をするべきか
履歴書の郵送前や届いているかを確認するために電話連絡をする必要はありません。「履歴書の郵送前後に電話連絡をするべきか」も参考にしてください。
履歴書を送り忘れてしまった
履歴書を送り忘れてしまったときは、ダメ元で採用担当者に電話で謝罪をし、その後の指示を仰ぎましょう。「郵送や面接に履歴書(職務経歴書・エントリーシート)を忘れてしまったときの対処法」も参考にしてください。
FAXで送るよう指示された
企業によってはFAXで履歴書を送るよう指示されることもあります。基本的には郵送時と送付状の書き方は変わりません。FAXを持っていない人はコンビニでFAXをしましょう。「送付状の書き方は郵送時と同じ?履歴書をFAXで送付するときのポイント」も参考にしてください。
ハローワークの紹介状の入れ方
ハローワークを利用している場合、ハローワークの紹介状も同封することがあります。この場合は履歴書の前に紹介状を入れてください。「ハローワークの紹介状を履歴書郵送用の封筒に入れる方法と順番」も参考にしてください。
まとめ
履歴書を郵送するときの封筒の選び方、書き方、郵送時のマナーまで注意しましょう。せっかく書いた履歴書の評価が下がらないように郵送するまで気を抜かないようにしましょう。
また、会社説明会や面接に直接履歴書を持参する場合は、「履歴書を持参するときの封筒の書き方と渡し方マナー」を参考にしてください。
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著者
とば ひさし
武豊町議会議員、日本維新の会
インフォナレッジ株式会社社長
詳細プロフィール
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