転職サイトにも成功報酬型がある?成果報酬型転職サイトのメリット・デメリット
2018年10月18日更新
転職エージェントでは成功報酬型や成果報酬型のビジネスモデルが一般的ですが、最近では転職サイトにも成功報酬型のビジネスモデルが増えています。
転職サイトで多い広告掲載型のビジネスモデルと何が違うのでしょうか?成果報酬型転職サイトを利用するメリット、デメリットも一緒にご紹介します。
目次
成功報酬型転職サイトのビジネスモデル
一般的な転職サイトは広告掲載型のビジネスモデルです。求人掲載をする企業から広告掲載料金をもらっています。100人採用できても採用ができなくても企業が支払う掲載料金は変わりません。
一方、成功報酬型の転職サイトも求人掲載をする企業からお金をもらっています。広告掲載型と違うのは、求人掲載をしてもお金はかからないことです。初期費用も掲載費用も基本的に不要です。
どこでお金をもらっているかというと、成功報酬型の転職サイト経由で採用が決まったときに成功報酬をもらっているのです。
*広告掲載型のビジネスモデルについては「転職サイトはなぜ無料?転職サイトの運営で儲けるビジネスモデルの仕組みとは」を参考にしてください。
企業が支払う成功報酬額はいくら?
成功報酬型転職サイトが企業に請求する成功報酬額は転職サイト次第です。1人採用が決まれば3万円という転職サイトもあれば、年収の20%というように高額な成功報酬にしている転職サイトもあります。
転職希望者は無料で利用可能
成功報酬型の転職サイトを利用した転職希望者には一切費用はかかりません。無料で利用できるので安心してください。
成功報酬型転職サイトのメリット
成功報酬型転職サイトのメリットは、運営企業、求人掲載企業、転職サイト利用者によって変わります。
運営企業
成功報酬型転職サイトを運営するメリットですが、採用が決まるまでは費用がかからないので採用できなくても企業からクレームを言われることが少なくなります。
また、初期費用がかからないので求人掲載をする企業にも営業をかけやすく、サイト内の求人数も増やしやすいです。求人数を増やしやすいので新規参入しやすいビジネスモデルとなっています。
求人掲載企業
成功報酬型転職サイトで求人掲載する企業のメリットですが、採用するまでは費用がかからないことです。採用しなければお金がかからないので気軽に求人募集をすることができます。
転職サイト利用者
成功報酬型転職サイトの利用者のメリットですが、大手転職サイトでは見つからないような求人が多いということです。
大手転職サイトの掲載料を支払いたくない中小企業やベンチャー企業の求人を見つけやすいです。将来大化けするベンチャー企業の求人が見つかることもあります。
また、成功報酬型転職サイトを利用して転職が決まるとお祝い金をもらえることが多いです。お祝い金をもらえるのも成功報酬型転職サイトを利用するメリットとなります。
成功報酬型転職サイトのデメリット
成功報酬型転職サイトのデメリットも、運営企業、求人掲載企業、転職希望者によって変わります。
運営企業
成功報酬型転職サイトを運営するデメリットですが、採用が決まるまでは売上が発生しないことです。サイト運営費用や原稿作成費用などもあるので採用が決まるようになるまでが大変です。
また、転職サイトなので採用されたかどうかの確認がしにくいのもデメリットとなっています。そのため、お祝い金を支給することで採用されたかどうかの確認をする成功報酬型転職サイトが多いのです。
「転職サイトでお祝い金がもらえるのはなぜ?転職支援金がもらえる転職サイト」も参考にしてください。
求人掲載企業
成功報酬型転職サイトで求人掲載する企業のデメリットですが、採用が決まらない可能性が高いことです。
リクナビNEXTのような大手転職サイトと比べると応募数が少ない傾向にあるからです。人気のない成功報酬型転職サイトでは1年間でも応募が0ということは普通です。
転職サイト利用者
成功報酬型転職サイトの利用者のデメリットは多いです。成功報酬型のビジネスモデルを理解しているとデメリットが多い理由もわかるかと思います。
まず、広告掲載型の転職サイトと比べると採用すると成功報酬を支払う必要があるので、選考基準が厳しくなってしまいます。
特に高額な成功報酬額になっている転職サイトでは採用されにくくなりますし、広告掲載型の転職サイトにも求人掲載していると成功報酬型経由で応募をすると採用率は下がりやすくなります。
また、無料だからという理由で採用意欲も低いのにとりあえず求人掲載をしている企業も多いです。中小零細企業も多いです。
お付き合いで求人掲載をしている企業も多く、優秀な人だけ応募が来たら採用しようと考えている企業も多いからです。ひどい企業になると求人掲載をしていることさえ忘れてしまい応募しても返信すら来ないというケースもあります。
このように広告掲載型の転職サイトよりも採用されにくくなることや、そもそもの採用意欲が低いことが大きなデメリットとなっています。
それ以外にもお祝い金をもらうことが目的となってしまう人もいます。お祝い金なんて微々たる額なので、お祝い金よりも希望通りの転職をすることを優先させることも必要です。
主な成功報酬型転職サイト
成功報酬型のビジネスモデルを採用している転職サイトで有名なのはジョブセンスリンクとGreenです。それ以外の成果報酬型の転職サイトも増えています。
成功報酬型転職サイトを利用した人の転職例
筆者は当時まだ成功報酬が10万円以内と安かったジョブセンスリンクを利用して社員数名のベンチャー企業へ転職しました。
初めての転職活動でしたがリーマンショックによる大不況で転職エージェントは門前払いされるような状況でした。
筆者はなぜか家やマンションでやっているようなITベンチャー企業へ転職したいと考えたので、ひたすらITベンチャー企業の求人を探していました。
しかし、リクナビNEXTなどの大手転職サイトではそのような求人は見つかりませんでした。広告料の問題があるので今思えば当たり前ですよね。
そこでいろいろとグーグル検索をしていくとジョブセンスリンクやGreenを利用していました。最終的にはジョブセンスリンクで一気に成長する前のベンチャー企業に転職することができました。
その後転職した会社から投資を受ける形で起業をし、今に至っています。本当のベンチャー企業は採用費用をかける余裕がないので、成功報酬型転職サイトを利用するケースが多いです。
ベンチャー企業にコネなしで入社するのであれば、ベンチャー企業でも掲載できるような成功報酬型転職サイトを探すのも手です。
まとめ
成功報酬型転職サイトは大手転職サイトにはない求人が見つかるなどのメリットもありますが、成功報酬がかかってしまうので採用されにくくなるというデメリットもあります。
転職サイトのビジネスモデルまで理解しておくと広告掲載型の転職サイトなどに同じ求人が出ていたときは、広告掲載型の転職サイトから応募するべきだと判断できるようになります。
転職サイトを利用するときは転職サイトのビジネスモデルまで調べてから利用するのがおすすめです。
*転職エージェントの成功報酬については「転職エージェントの費用が無料でも利益が出る成功報酬の仕組みとは」を参考にしてください。
著者
とば ひさし
日本維新の会、武豊町政対策委員
インフォナレッジ株式会社の社長
詳細プロフィール
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